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胆のう・胆管の病気(胆のうジスキネジー・胆石・胆のう炎・ポリープなど)

胆管(肝外胆管)は肝臓から十二指腸をつなぐ胆汁が通る管のことです。長さは約10~15cm、太さは0.5cm前後の管です。

胆のうは、胆汁を一時的に貯めて濃縮する袋状の臓器で、西洋梨状の形をしています。食事をする際に貯めていた胆汁を胆管を通じて十二指腸に出す役割があります。

胆汁は肝臓で生成される黄褐色でアルカリ性の液体で、食べ物と混ざりあって、脂肪の吸収を助ける働きがあります。

胆のうジスキネジー

胆道ジスキネジーってご存知ですか?

食後の右上腹部の鈍痛やのどのつまり感、全身のだるさなどの症状が現れても、他の胆道系に胆石や炎症、癌などの異常が認められない病気です。その他、吐き気、腹部膨満感、下痢を伴うこともあります。

胃カメラや腹部エコー、採血でも異常が認められないことが多く、精神的な疾患として扱われることも多いです。なぜなら、原因は胆嚢の蠕動運動の障害(胆嚢の動きの問題)であり、見た目の異常は特にないからです。

人間が食べ物を消化するためには、胆嚢が縮んで胆道内にあるファーター乳頭が開いて、胆汁が十二指腸へ送りだされます。しかし、胆嚢の蠕動障害やファーター乳頭の異常によって胆汁が排出されないことで上記の症状がみられます。胆のう結石や胆のう腺筋腫症、胆のうポリープなど胆嚢疾患を患っている方以外でも起こる場合が多く、ストレスや自律神経やホルモンの異常ではないかと言われています。

当院では、食事療法や内服治療などを施行しております。経過によっては入院治療も含めて治療をしております。

症状のチェックリスト

①体のだるさ ②右肋骨下付近の痛み ③右肋骨下付近の突っ張り感 ④のどのつまり感 ⑤左肩の痛み ⑥背中の鈍痛(特に左側で認め、慢性膵炎との関りがある) ⑥味覚障害 ⑦唾液の粘々感

①~⑦の内、一つでも認めるようなら可能性があります。

もちろん、他の症状でも胆のうジスキネジーの可能性もありますし、無症状の事もあります。

また、上記の症状が別の病気の可能性もあります。しかし、胆嚢は様々な症状を呈するので、非常にやっかいな臓器という事だけ知っておいていただく事が大事です。

上記のような症状があり、調べても異常がないと言われた方などおられましたら、是非一度、ご相談ください。

胆石症

胆汁の成分が固まって石状になり、胆管や胆のうに溜まる病気です。女性、肥満、中高年に多いとされています。痛みや症状を伴わず、日常生活に支障を来たさないことも多いため、検査によって始めて見つかる場合があります。症状が無い場合は、特に治療をせずに経過観察をすることもありますが、炎症が生じている場合には、胆嚢の手術が必要になるケースが多いです。

胆のう炎

胆のう炎は、胆石症や細菌感染などが原因で起こる胆のうの炎症です。胆のう炎は9割が胆石によっておこるとされています。最近ではタバコとの関連性も指摘されています。

急性胆のう炎、慢性胆のう炎、無石性胆のう炎、気腫性胆のう炎と様々な種類があります。

急性の場合は手術による摘出手術(最近は腹腔鏡が多いです)が必要になります。

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